性の多様性に関する職員研修を行いました。

 こんにちは。日ごと夜ごと秋が深まってきていますね。

 去る9月13日火曜日に、NPO法人市民社会研究所の代表理事の松井真理子先生を迎え、性の多様性を考える職員研修を行いました。当館では人権学習を含む研修を年3回程度行うことが定めており、今回の研修は今年度1回目です。

 LGBTQと言われる性的マイノリティーの人々は、障害当事者と同じように様々な心の痛みを抱えています。それについての知識を身に着けることは、広く社会的弱者の問題を考えるうえで有益であると考え、研修を行いました。

 

 LGBTQとは…

 ① L(Lesbian)  体の性が女性で、その人が恋愛対象となる性別の人が女性の人々

 ② G(Gay)    体の性が男性で、その人が恋愛対象となる性別の人が男性の人々

 ③ B(Bisexual)  体の性が男性または女性で、その人が恋愛対象となる人が男性・女性の両方である人々

 ④ T(Transgender)体の性と心の性が違う人々を意味する。

(例えば、体の性:男性 心の性:女性 または 体の性:女性 心の性:男性 の人々)

 ⑤ Q(Questioning)体の性や心の性、恋愛対象となる性がよく分からない人々

 LGBTQの人々は一説によると10~20人に1人は当事者がいると考えられており、統合失調症患者(一説では100人に1人の割合)よりも更に身近な存在と言えます。

 

 LGBTQの人々の生き辛さとは…

 ① 差別やいじめにあう

 ② 異性愛者には認められている権利がない

(同性同士の結婚が難しいなど。例外として、オランダの「同性結婚法」や、日本では2015年から一部自治体で始まった「同性パートナー制度」など。余談ですが、オランダは世界的にも国民の幸福度が高い国として知られています。)

 ③ 生活上で不都合が生じることがある

(例えばトイレや着替えをどこですればいいか、学校の制服を着ることに苦痛を感じるなど)

 

 障害当事者の方々のお話を伺っていると、差別やいじめにあった過去を持った方が多いように感じます。LGBTQの人々も同じではないでしょうか?差別やいじめは知らないことから生じることが多いと思います。まずはお互いを知ることから始めたいですね。

 これからも様々な種類の職員研修を行っていきたいと考えています。今回のLGBTQについての研修も障害者福祉を考える際に大いに役立つものだったと思います。

 今後とも四日市市障害者体育センターをよろしくお願いいたします。